ドメイン・レジストラ選定にかかわる諸問題

  • 2020年10月21日
  • 2020年11月3日
  • ドメイン
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「独自ドメインをとってブログ運営を始めましょう。」

こう考えたときに、まず先立つものが必要になります。

お金――は措いておくとして、レンタルサーバー、――の前にドメインですね。
このドメイン、私も迂闊でしたが「安いところを取っとけばいいんでしょ?あるいはちょっとした便利な場所」程度に考えていたんですが、これはダメダメなパターンでしたね。

このドメインを取得するドメインレジストラは多種多様あるのですが、私が使ったことがあるものでいえば例えば。

ムームードメイン」はその格安さには定評ありますし、同じ系列の格安サーバーの「ロリポップ!」と合わせて使ってる人も多いのではないかと思います。

"Xdomain"もやはり格安、かつ、同一企業の"Xserver"と合わせて使ってる人が多いでしょうか?私もその部類ですが。

"GoDaddy"は海外サービスだけあって馴染みが薄い人も多いかと思いますが、なんだかんだ使いやすいサービス。

そして、むしろ「Officeスイート」としての印象が強いMicrosoft 365(Office 365)ですが、これも地味にドメインが取れるサービスですね――私がそうでしたが、「独自ドメインのメールを使いたい」程度の欲求でも簡単に満たせてしまうので、案の定というか便利です。
――ただ、後述する通り、なかなか単純にはいかないのですが。

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複数テナントを持つか、ネームサーバーを指定する場合、Microsoftからドメイン取得はすべきではない

これは結構意外でしたが、サポートの人が似たことを言ってたのでそのまま書きますw
というのも、

  • やや特殊運用になるが、Microsoft 365テナントを複数持ち(テナント≒会社・組織なのでやや特殊運用であるが、十分あり得る)、その中でドメインを使いまわせない。
    • この場合、移転元のテナントAから外部のレジストラにドメインを移管し、テナントBがそれを参照するよう構成しなければならない
  • Microsoftから取得したドメインは、ネームサーバーをこちらで変更できない。
    • たとえば、Xserverで独自ドメインを使用したブログを開設する場合、ネームサーバーはXserver指定のものに書き換える必要があるが、ここに引っ掛かる。

こういった制約が多く、思いのほか不便なのです。

「こういった場合に、Microsoftから取得したドメインは不便」というのはMicrosoftサポート公認の回答ですw
素直に、使用は諦めた方がよいでしょう。

Microsoft 365との連携を考慮した場合、そのドメインでDNSレコードが正しく追加できるか予め確認する

もしくは、ネームサーバーをMicrosoft指定のものに変更しても構わないか――この場合はMicrosoft 365側でレコードを勝手に書き加えてくれるので。

これは上とは逆パターンですね。これに抵触したのがXdomainでした。
Skype for Businessを使用する場合、DNSレコードにSRVレコードを指定する必要がある、もしくはネームサーバーをMicrosoft指定のものに書き換える必要があるのですが、

  • 前者はXdomainが未対応。
  • 後者をやってしまうと、Xserverでブログ開設ができない。

というオチを付けてくれました。

なおこれはSkype for Business――SRVレコード――に限らずで、たとえばMXレコード・TXTレコード・CNAMEレコードの追加ができなければそのぶん機能に制約がかかる。注意。

結局、どこのレジストラが望ましいのか

そもそもなのですが、Microsoftは米国企業なわけで、比較的米国内レジストラ、たとえばGoDaddyなどとの連携に向いている感はあります。「ドメインの追加」の参考ビデオからして、"GoDaddy"を引き合いに出してますしね。

実際、国内レジストラだとある程度複雑な手続きを経る――そしてXdomainのようにたまに失敗する――ことがなきにしも非ずなんですよね。

私も、そんなに何個も、それも複数レジストラでドメインを取って遊ぶわけにもいかないので程々に試しているのですが、やはり"GoDaddy"が一歩抜きんでている印象ではあります。

もっともこれは、Microsoft 365を含む複数サービス間での連携が前提であるので、もっと単純な構成の場合はそうでもないかもしれませんけど、ね。

どうしようもない雑記を書いてる場所だよ