私はつい最近からWordPressを使い始めた人なのですが、書き物自体はずいぶん昔から――WordPressを使い始めた・使っている人も、そのような人がほぼほぼだとは思いますが――行っています。
したがって、自分の書きやすい環境・言語等というのはどうしても存在しますよね。
私のそれは Markdown なのですが、これは標準のブロックエディタ(これについては後述)でのサポートが弱いため、WP Githuber MD とローカルでの――VS Codeなどでの――記述を併用している具合ですが、現在使っているテーマに組み込まれているエディタ拡張機能がこのプラグイン上では動作しないため、ブロックエディタと旧エディタを試しに使用してみました。
なお、私が使用しているテーマは THE・THOR(ザ・トール) という、14800円の有償テーマ。このように、テーマ自体がエディタの拡張を有している場合もある。
また、Markdown がこれらのエディタの拡張を当然ながら記述できない以上、WP Githuber MD にこれらの機能がないのも当然と言えば当然。
Gutenberg とClassic Editor
WordPressには現在 Gutenberg ――ブロックエディタ――がデフォルトのエディタとして組み込まれています。
一方、WordPress v5.0 まで使用されていたのが Classic Editor。
では、現在プラグインとして提供されている Gutenberg は何なのかというと、おそらくβ版なのではないかと思います。まだブロックエディタには組み込まれていない機能があったりしましたから。
ただ、見た感じClassic Editor の機能は
このように、クラシック・ブロックから概ね利用できるようであるため、Classic Editorは別段使うまでもないという感想でした。
エディタの切り替え
ただ、 Classic Editor への切り替え方法だけはわからないとお話になりませんよね。
これは、Classic Editor を有効化した状態で、ダッシュボードの「設定」→「投稿設定」と進むと、以下の図のように
- デフォルトエディタ:新規投稿時に使用するエディタ
- エディタの切り替えを許可するか
を選択できるようになります。
Classic Editor をインストールした場合の挙動の違い
Classic Editor がインストールされていると、カスタムフィールド classic-editor-remember
が自動で追加されます。このフィールドには、
- Classic Editor で編集を開始した場合には
classic-editor
- ブロックエディタで編集を開始した場合は
block-editor
以上の値が自動的に付与されます。
この「編集の開始」には、投稿の新規作成・既存の投稿の編集のほか、エディタの切り替え時も含みます。
また、Classic Editor での編集時にこのフィールドを削除すると、投稿の下書き保存時・公開時には値 block-editor
が自動的に振られます。
なお、非インストール時はこのフィールドが自動では追加されません。
Classic Editor インストール時は block-editor
が指定されていると見做されている状態となります。
WP Githuber MD の動作と各エディタとの相互作用
そしておそらく、これが今回の主題です。
WP Githuber MD がどのように動作するのか、特に他エディタと組み合わせたときの状況を実はよくわかっていませんでしたから。
私は基本、このように文主体&装飾少な目で文を書くため、Markdown が使えていれば基本的にはそれで充分ですが、使用中のテーマである THE・THOR(ザ・トール) の持っているエディタ拡張機能を一切使わないのもそれはそれで面白くないですし、何より、別な Blog 運営に携わる知人ともこのテーマを共用する関係上* 1ライセンス上の問題はありません。念のため。、私がその使い方を知っている必要はあるでしょう。
なお、以下は私のよる推測が多く入る旨、ご了承ください。
classic-editor-remember
フィールドの値
このカスタムフィールドの値は Classic Editor がインストールされたかによって動作が変わります。
- Classic Editor がインストールされていない場合、この値は自動的には追加も変更もされない。
これは、WP Githuber MD がインストールされていないときと同様の挙動でもあります。 - Classic Editor がインストールされたとき、
- 新規投稿時、この値は既定のエディタが何であるかを問わず、必ず
classic-editor
になる。 - このフィールドの値を明示的に設定しなかった場合は、
classic-editor
と見做される。 - 更新時、どのエディタを選んで更新を開始しても、Markdown が有効な投稿では必ず
classic-editor
が設定される。
- 新規投稿時、この値は既定のエディタが何であるかを問わず、必ず
以上のように、WP Githuber MD がインストールされたら基本的には Classic な投稿と見做されると考えるべきでしょう。
Markdown 有効/無効切替と、「ブロックエディターに切り替え」時のエディタ
「ブロックエディターに切り替え」リンクは、Markdown が有効である限り動作しません。
ここで Markdown が無効化された場合、
- 既定のエディタが Classic Editor である場合はそれに切り替わる。
- 既定のエディタがブロックエディタである場合、もしくは既に「ブロックエディターに切り替え」をクリックしていた* 2そして切り替わっていなかった。場合は、ブロックエディタに切り替わる。
そうなると、以下の点が問題になってきます。
既定のエディタがブロックエディタでない場合に Classic Editor で編集を行いたい場合
この場合は一旦 Markdown を無効にして、「投稿一覧」から「編集(旧エディタ)」を選べば無事編集が可能です。
WP Githuber MD のアンインストール後の挙動
これはプラグインをアンインストールしたからといって、Markdown で書かれた既存の投稿が壊れることはなく* 3HTMLに変換された状態となっている。、また、再度インストールしたからといって既存の投稿が破壊されることはないようです。
ただ、私は大概の投稿が Markdown であるため、この点の検証は不十分かもしれませんが‥。
注釈