ノートPC の容量不足の(強引な)解消法 – クラウドストレージ対応ファイルマネージャの使用

PC からオンラインストレージを使う場合、最もよくあるのは「特定フォルダとクラウドストレージを常駐型アプリケーションで常に同期させる」形でしょう。
しかし、この方法だと、OneDrive の「ファイル・オン・デマンド」という例外を除けば、ローカルの容量を食らうことには変わりはありません。

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クラウドストレージ対応のファイルマネージャ

そこで、クラウドストレージに直接アップロード・ダウンロードすることができるファイルマネージャを使用する方法が浮上します。
OneDrive・Google Drive・DropBox・Box といった大手古参のクラウドストレージを利用する最大の理由はここにあります。

Android の場合は、元々のファイルマネージャの機能が貧弱なことも相俟ってファイルマネージャが多数出回っており、また、クラウド接続が前提であることも相俟ってかそれがいくつかのクラウドストレージに対応していることは別段珍しくありません。
私が利用している X-plore File Manager もそれで、

  • OneDrive(個人用)
  • OneDrive(法人用)
  • Google Drive
  • DropBox
  • Box

いずれにも対応しています。他にも、無償でこれを行うアプリケーションは多数ありますし、利用されている方も多いのではないかと思います。

ところが、PC ではこれがぐっと減るんですよね。
これは PC 特有の事象でもあるのですが、

  • 元々 PC では「特定フォルダとクラウドストレージを常駐型アプリケーションで常に同期させる」形が主流。
  • 更に、OneDrive の場合はファイル・オン・デマンドで容量を空けることだってできる。
  • 仮にクラウドストレージに直接ファイルをアップロード、ダウンロードしたい場合も、ブラウザの機能が強力であるためブラウザを使ってしまえば大概片が付く。
  • そして、直接アップロード・ダウンロードをするアプリなら、各クラウドストレージサービスの Microsoft Store アプリ版がある。

こういった事情も多分にあるのではないかと思います。

更にそもそもですが、クラウドストレージは一般的には多数契約するものではなく、適当な大容量の場所1個を契約しておけば概ね事が足りるため、多数のクラウドストレージを管理できるアプリケーションがあってもあまり用をなさないというのが身も蓋もない現実でしょう。
要すれば、数か所のクラウドストレージを契約して、数テラバイトの容量を使ってる人は「一般人」ではなく「逸般人」なのです。

そんな「逸般人」向けのアプリケーションなんてめったにないなと思いつつ探して、私が使っているのはこれ。

Air Explorer

https://www.airexplorer.net/jp/

AirExplorer

見てのとおり、多数のクラウドストレージに対応したファイルマネージャ。
有償版だと1ライセンス(1PC までインストール可)あたり36ドルと決して安価ではないですけど、使い勝手は折り紙付きです。

無償版だと、1種類のクラウドストレージあたり1アカウントしか追加できないなど、いくつか機能の制限がかかります。
が、人によってはそれでも十分事足りるでしょう。

ちなみに、このソフトウェアメーカーさんは他にもクラウドストレージ向けソフトウェアを作っており、

Air Live Drive

https://www.airlivedrive.com/

こちらは任意のクラウドストレージを、適当なドライブにマウントできるアプリケーション。
動作的に Air Explorer よりも融通は利かないのですけど、こちらはこちらで「マウントして使用可能」というメリットがあるので使用しています。

こちらは有償版だと1ライセンス(1PC までインストール可)あたり25ドル。
無償版だと「1種類のクラウドストレージあたり1アカウントまで」「3ドライブまでマウント可能」という機能制限が付きますが、やはり人によってはこれでも十分足りるでしょう。

Air Cluster

https://www.aircluster.org/

こちらは、複数のクラウドストレージを1つの巨大なクラスタとして扱うことができるアプリケーション。
ちょっと意味が分かりづらいと思うので解説すると、

  • 15GiB – Google Drive
  • 2GiB – Dropbox
  • 5GiB – OneDrive(個人用)
  • 10GiB – Box

があった場合、合計で32GiBの1つのクラウドストレージであるかのように運用できます。

無償のクラウドストレージを契約していると、このような「細切れ」がどうしてもできてしまう関係上、このようなアプリケーションも使い勝手はあるのではないかと思います、多分。

こちらは有償版だと1ライセンス(1PC までインストール可)あたり36ドル。
無償版だと「クラスタは2つまで」「1クラスタあたり3アカウントまで接続可能」という機能制限が付きます。
先述のアプリケーションと違い、この機能制限は意外と痛い可能性はあります――使うなら巨大なクラスタを組みたいですからね。


以上が私の使っているアプリケーション。

実は、クラウドストレージ対応のファイルマネージャの中でも、もともとがビジネス用途で個人的使用をあまり意図していない OneDrive for Business のサポートがされていない例は多く、意外と苦しむんですよね。
その中でもこれは、それらのサポートも充実している良好なアプリケーションです。

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