レンタルサーバー指定ではないネームサーバーを使用する方法(Aレコードの編集)

  • 2021年6月14日
  • 2021年6月17日
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独自のネームサーバーを使用したいシチュエーション

あるレンタルサーバーで独自ドメインを使用する際は、ネームサーバーをそのレンタルサーバーが指定するものに変更するのが基本、というか最もわかりやすい方法です。

ですが、そのドメインで複数のサービスを利用している場合など、ネームサーバーをそれ以外に設定して利用したい場合も多々あることでしょう。

たとえば私の場合は、Microsoft 365(Office 365) ですね。
このサービスでは、「ネームサーバーを Microsoft 指定のものに置き換える」もしくは「指定された DNS レコードを追加する」必要があるのですが、間の悪いことに、Xserver ではSRVレコードが指定できません。

こういった場合、レンタルサーバー側で指定していないネームサーバーを使用し、そこでDNSレコードを設定する必要が生じてきます。
が、単にそれだけを行ってしまうと、当然ながらサイトは表示されなくなってしまいます。それでは困ります。

この場合、ネームサーバーを使用する先で適当な「Aレコード」を指定することで、これを回避することができます。

Aレコード

DNS レコードにはいくつかの種類がありますが、Aレコードは「あるドメイン/URLを IP アドレスに置き換える」という役割を持ちます。たとえば私が管理している別サイトの場合は、

*.breezecaller.com → 103.141.97.21
www.breezecaller.com → 103.141.97.21
breezecaller.com → 103.141.97.21

という置き換えを行っているのがAレコードとなります。

レンタルサーバーの IP アドレスを調べる

これについては、先日述べた「自サイトの IP アドレスを調べる方法(正引き)」をご参照ください。
ここで調べた IP アドレスが今回重要となります。

ネームサーバーを自分が指定したいものに変更する

先の手順で、ネームサーバーはレンタルサーバー指定のものになっているはずです。
これを、自分が使用したいネームサーバーに切り替えます。

ネームサーバーを変更

私の場合は、当初こうなっているのを、

ネームサーバーを変更

こうしました。

DNS レコード(Aレコード)の編集

Aレコード(変更前)

上記の変更後、私の使用している GoDaddy では、Aレコードの設定は当初こうなっていますが、これでは正しいサイトに誘導されません。したがって、これを下記のように書き換える必要があります。

Aレコード変更中1

これは、breezecaller.com → 103.141.97.21の意味ですね。

続いて、"www"などが付いた時にもこの変換を行うための設定を行う必要があります。

Aレコード変更中2

ホスト名"*"は「任意の文字列を示す」とお考え下さい。
したがって、"www.breezecaller.com"なども"103.141.97.21"に変換されます。

お掃除

最後に、Xserver にはこのような「ゴミ」が残っています。

掃除

Xserver ではもはやDNSを管理しているわけではないので、これは消してしまっても構いませんね。

以上

これで、レンタルサーバー指定のネームサーバーを使用せずともサイトの表示ができるようになりました。めでたしめでたし。

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